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函館もようやく春到来。 教会の建つ元町付近も、並んで歩くツアー客をよく見かけるようになりました。 観光バスのガイドさんはもちろん、最近では観光ボランティアの方々が、 旅行者を先導して、歴史的建築物の説明をしています。 もちろん我が函館ハリストス正教会の説明も、外せない観光ポイントの一つです。 すれ違いざまに、 「どんな説明をしているのかな〜」 なんて思いつつ、耳を澄ましてみると、 時々「おやっ?」っと思うことがあったりします。。。(^^;) 興味の無い人たちにすれば、詳しい説明など、 左から右に〜と流れてしまうものでしょうが、 関係者にとっては、やっぱり正しい説明をして頂けたらなぁ〜と思います。 …が、説明する側にとっては、勉強する資料等があまり市販されていないとか、 情報を得る機会が少ない、などの事情もあるのかもしれません。 「タマネギ型の屋根が特徴で〜す」だけで、終わってしまってはやっぱり味気ない。 ひょっとしたら、このブログをご覧になっているガイドの方がいらっしゃらないとは限らない。 なので、、、、、 建築的な特徴の説明に補足してほしいな〜 なんてちょこっとだけ。 う〜ん結構あったりする〜(^^;) ではでは〜 函館ハリストス正教会をご覧になると、 目につくのは、その独特な建築スタイルですね〜。 ビザンチン帝国の時代に発展したキリスト教の聖堂建築。 大きなドーム型の屋根を持つ「ビザンチン様式」がこの時代の特徴です。 やがてビザンチンや中近東で広がった正教がロシアに導入されると、 その聖堂建築にも、ロシア独自のスタイルが加わっていきました。 これを「ロシア風ビザンチン様式」と言います。 しかし、16世紀あたりからは西欧文化の影響を受け始め、 建築様式も多様化していきますから、 ロシアの聖堂は、時代の流行がミックスされて、 ゴシックやロココ調など、カトリック教会のみならず、 正教会の聖堂にもこれらの様式を取り入れていきました。 このあたりは調べてみるととても面白いです。 さてさて、ロシアから若き青年司祭ニコライさんによって函館、やがて日本各地に もたらされた正教会ですが、現在の元町に領事館の付属聖堂として 初代聖堂が築かれました。 この聖堂にも▲のテント型の屋根に八角のドラム(窓枠が入っているあたりのスタイルを指します)の先端にタマネギ型の屋根がくっついています。 これは「クーポル」と呼ばれ、タマネギにそっくりなので「オニオンドーム」と呼ぶこともあります。 クーポルは蝋燭の炎を象っていて、私たちの祈りが神様の元へと昇っていくように、 また、聖神の働きを示す意味もあります。 ロシアの大平原。 金箔を施したクーポルは、それは遠くからでも目にすることができたでしょうね〜。 さて、クーポルの個数には、由来がちゃんとありますよ。 一個の場合、唯一の主イイスス・ハリストスを表します。 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=18025&id_jezyk=1 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=16795&id_jezyk=1 聖堂は鐘のある鐘楼とくっついている場合が多いですが、 聖堂と鐘楼が別々の場合もあります。 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=4969&id_jezyk=1 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=27813&id_jezyk=1 クーポルは、祈りを行う場所である聖所の屋根に取り付けられる数で意味が違ってきます。 (ですから、鐘楼のクーポルの数は意味としてはそもそも含まれていません。 しかし、装飾や、屋根があるところにはクーポルを乗せる場合もあったりするので、 カウントする際にちょっと混乱してしまうこともあります。) 二個の場合は、神性と人性を表します。 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=24088&id_jezyk=1# これは探すのに苦労しました。ちょっと暗いですけれど。。。 三個の場合、父と子と聖神。 そうです、三位一体です。 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=16582&id_jezyk=1 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=11249&id_jezyk=1 これはクーポルではなく、とんがり屋根が3つ。 建築様式は違えど意味は同じです。 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=17823&id_jezyk=1 五個の場合、中心となるクーポルをキリスト。 残り4つのクーポルは福音書を書いた4人の福音記者。 マトフェイ(マタイ)、マルコ、ルカ、イオアン(ヨハネ)を表します。 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=14983&id_jezyk=1 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=12477&id_jezyk=1 我が函館ハリストス正教会はこれ! お一つ屋根に隠れて見えませんが(^^;)、聖所の上には5個のクーポルがあります。 七個の場合は、七つの機密を表します。 洗礼、傅膏、聖体、痛悔、婚配、神品、聖傅です。 カトリックで言うならば、洗礼、堅信、告解、聖体、結婚、終油、叙階でしょうか。 また、聖神の七つの恩寵や七つの公会議を表わしています。 ※聖神の七つの恩寵 @叡智 A理解力 B計画力 C剛毅 D知識 E敬虔な心 F神を畏れる心 ※七つの全地公会(公会議) @ニケヤ会議 Aコンスタンチノーポル会議 Bエフェス会議 Cカルケドン会議 Dコンスタンチノープル会議 Eコンスタンチノープル会議 Fニケヤ会議 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=10194&id_jezyk=1 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=1309&id_jezyk=1 九個の場合は、天使の階級や聖人の9種あるシンボルを表します。 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=7468&id_jezyk=1 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=18934&id_jezyk=1 ※天使の階級 @セラフィム Aヘルヴィム B宝座 C主制 D権柄 E能力 F首領 G天使長 H天使 13個の場合は、キリストと十二使徒を表します。 これは、ちょっと探せませんでした。 どこの聖堂かご存じの方がいましたら、是非お知らせください。 八個のクーポルを持つ聖堂もあります。 ロシアで有名な聖ワシリイ大聖堂。これは特別偶数です。 http://www.orthphoto.net/photo.php?id=9338&id_jezyk=1 八つの聖所(礼拝する場所)があります。 カザン・ハンとの戦いで8回勝利したことを記念しています。 その日に記憶されている聖人の名がつけられているそうです。 これは一体いくつあるんでしょう!? おそらく21個。 キジ島のプレオブラジェンスカヤ聖堂です。 木造建築の最高峰!! http://www.orthphoto.net/photo.php?id=925&id_jezyk=1 きっとキリスト、4福音記者、7つの機密、9つの天使の階級を組み合わせているのかも。 クーポルに限らず、ここにあげられた数は正教会の様々なものの数に用いられています。 各種聖堂をご紹介しましたが、クーポルの形自体も大ぶり、小ぶり、 星をつけちゃったカワイイもの、ブルーや金色などなど、いろいろあって面白いです。 蝋燭の象り… 私はついケーキのホイップクリームとかアイスクリームを想像しちゃうんですけどね〜(^^;) これなんてまるで砂糖菓子のよう!! 美味しそうに見えませんこと? http://www.orthphoto.net/photo.php?id=18663&id_jezyk=1 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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う〜ん・・・そうなんだね〜 |
しょこたん 2008/04/14 19:22 |
今までの知識のいい加減さに、自分に幻滅を感じました。幾つになっても、日々新たな勉強と痛感させられます。凾館住民が、観光客の皆様方におもてなしの気持ちで接するために、正しい知識は絶対必要です。今後とも素晴らしい情報をご期待申し上げます。 |
箱館人 2008/04/14 22:15 |
▲しょこたん |
nikoyuri 2008/04/15 23:30 |
▲箱館人さん |
nikoyuri 2008/04/15 23:46 |
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